令和元年、旅に出る

夢を実現させるべく後先考えず30歳でバックパッカーとして世界一周へ行った男の日記的ブログ

南フランス レンタカー大破 救急搬送

タイトルがただ事ではないですが着きました、エクス-アン-プロバンス

早朝6時40分。

 

レンタカーを予約してあるが10時30分からの営業との事で時間までレンタカー会社であるハーツがある別の駅までバス移動。

6ユーロだったが、買った後にリターンチケット9.6ユーロである事が発覚。悔しい。

 

エクサンプロバンスTGV駅。

長距離系の駅なのかな?近代的。

無料Wi-Fiも充電もUSBポートでベンチに完備、素晴らしい!

 

買っておいたワッフルで空腹を紛らわしながら行き先調べ時間を潰す。

 

時間になり早速レンタカーゲット!

ベンツとプジョーどっちが良いか聞かれたが、同料金じゃないとのことで安いプジョーで。

 

隣には日本人のカップルが受け付け中。

ボルドーに行くそうな。

 

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何故か隣のカップルは貰ってなかったが、私は貰えた飲み物。ハーツゴールドリワード会員だからだろうか。

 

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おぉう、プジョー3008。SUVなのね、もっと小さいのをイメージしてた。

 

初の左ハンドル&右側走行。そわそわ

 

流石にMTだと混乱しそうだったので高かったがATに。

 

ナビ付きだがやはりここはApple CarPlay

運転は意外にも10分くらいで慣れた。しかし足回りに違和感を感じる。アライメントがおかしい?ギアが低い時に踏み込むとハンドルがやたら振動する。

 

プロバンスと言えばラベンダーだ。時期は6月末からとの事で希望薄だったが折角フランス来て自由の旅だし寄らない手はない。

 

意気揚々と高速へ。ロンドンと違って有料なので6ユーロほどカード払い、PIN入力なしなのね。渋滞するから当然か。

 

高速を降りると少しずつ乾燥した山道へ。

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少し上がったところでテーブルがあったのでまたワッフルを食べる。

 

第1目的地、セナンク修道院

 

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終わってる\(^o^)/

 

しかし微かにラベンダーの香りがする。

しかし良く嗅ぐと肥料の鶏糞の匂いもする。

 

仕方ないので中に入ってみる。

修道院には入れなかったが隣の施設はお土産屋だった。

写真撮ったのに消えてるw

 

エリアが変われば品種が違くて咲いているかもしれない!

気を取り直して次の場所へ。

 

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終わってる\(^o^)/

 

もはや匂いすらしない。

しかし広い。

咲いていたらさぞ美しかっただろうな

 

ここにもお土産。

 

悔しいので2.5ユーロでポプリを買う。

修道院では2ユーロだったがw

 

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レジのお姉さんに聞いたら3週間ほど前に終わったとの事。まぁそうよね。

きっとこのポプリは新米ならぬ、今年摘みたてホヤホヤの新ラベンダーなのだろう。うんうん。

 

もう1箇所ラベンダースポットがあったがもう行っても無駄だと悟り、通り道にキレイな崖のような場所があったのでそこで遅めの昼ご飯でも食べよう。その後はゴッホがモデルにしたカフェがアルルあるので行ってみよう。調べたらアルル近い!

 

来た道を引き返す。

 

ちょっとした街があったので寄ってみたが今日は日曜だからか何にもやってないw

 

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しかしフランスはかなり無料の駐車場も多いし、車で行けるレストランもスーパーも多い。

イギリスとは違って車移動には向いている。縦列駐車場スポットも多いがこれなら安心。

 

 

そしてアルルに向かう道中で事件は起こった。

 

直線道路。市外なので下道だが90キロ制限。轍に嵌りスリップ。あっという間にコントロールを失い、溝にルーフから転がる車。

 

エアバックは両方展開。

サイドガラスは木っ端微塵。

ボンネットからは白煙。

 

何処かに電話が自動的に繋がる。流石プジョー。大丈夫ですかと?聞こえる声。

 

すいません、日本人なんです。レンタカーで事故しました…

 

オーケー、じゃあ英語だ。身体は大丈夫かい?救急車は?

 

大丈夫です。あ、救急車は呼んで下さい…

 

すぐに人が集まってきて、女性が代わりに電話の人と話をしてくれる。

 

派手な事故の割に体は大丈夫そうだ。

助手席が真上にある。潜水艦のハッチのように開けてもらい脱出。

 

トラクションコントロール無かったのか効いたがダメだったのか。

 

腕から血が出ているが、ここぞとばかりに ça va 連呼。

介抱してくれた人が、英語で東京で3週間ほど働いていたと言う。日本のどこ?と言われたので埼玉と答えた。ロンドンの様には行かず、何処そこって反応。今度から東京出身になろうかな。

 

 

救急車が来た。

隊員は全く英語が出来る人がいない。

遅れて警察も到着。

 

体調的に病院行かなくて良いんじゃね?と思ったがダメよ行きなさいと言われ大人しく行く事に。

 

レンタカーである事を説明したら、借用書の場所を聞かれた。確か助手席に置いたはずと伝えるが無い様子。あれだけ派手に横転すれば何処か行ってしまうのも無理はない…

 

救急車の中から、私行きましょうか?と言っても待ての指導。

 

警察が来て何やら機械を取り出す。あぁ、飲酒運転の呼吸チェックか。

 

 

0.0。perfectと。

 

 

病院行くよと言われたのでカバンの回収だけお願いし、搬送。

 

 

搬送中は

痛みのレベルは0〜10でどのレベル?

6くらいかな…

 

押しても痛くない?

大丈夫。

 

レンタカー会社に警察が連絡してくれたのかな?

分からないなぁそれは、と。

 

揺られる事30分ほどだろうか、病院に到着。

バイタル、血液、体温をチェックされる。

別室で問診を受け、レントゲンを撮る事に。

 

No broken.

 

取り敢えず一安心。

 

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消毒と水膨れ?を潰してもらい診断書を貰って完了。

入院は間逃れた。

 

レンタカー会社もやってないし、車内泊の予定だったので宿もない。

保険会社にだけ連絡。

 

夜遅くになってしまったので、待合室の椅子で一晩明かしたい旨を言うと看護師の人が聞いてくるわと姿を消す。

 

まさかの一部屋空けてストレッチャーでパパッと特設のベッドを作ってくれた。

 

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飲み物や食べ物は?

食べ物も飲み物もあります、大丈夫。と言ったが水だけ持ってきてくれた。

 

トイレは向こうよ、おやすみなさい。

と嫌な顔一つせず、にこやかに姿を消す看護師さん

 

まさかここまでしてくれるとは思わなかった。

日本でもここまで知らない人が達に親切にしてもらった事はあっただろうか。

 

今日は好意に甘えて久し振りの個室で眠らせてもらう事に。

 

朝起きて会計のお願いをする。英語が通じない。この旅で初めてGoogle翻訳を使った。事故後に念のためフランス語をダウンロードしておいたのだ。

 

50ユーロちょい、思ったより安かった。保険で降りるが建て替え払い。

 

よく寝れた?と、

会計中に英語で話しかけてくる看護師さんが居た。とても快適でした。ここでも甘えてしまいタクシーを呼んでもらう様にお願い。

 

15分で来るみたいよ。

お礼を言って待合室に戻る。

 

タクシーが来た。やはり英語が通じない。

Googleマップで駅に行きたいと場所だけ伝える。

 

〜〜クロック?

ん?

〜〜クロック?

何だろう?

 

Google翻訳

何時の電車?

と仏語→英語変換で表記されている。

 

なるほど、そういう事ね。

レンタカー会社に行きたいんだレンタカー会社。

伝わったようだ。

 

タクシーの中では、

 

良くしてくれた病院に日本に帰ったらお礼の品と手紙でも贈らなきゃな、何が良いかな。フランス語で書かなきゃな。

 

なんて考えていた。

 

 

自分が何処で事故して何処に運ばれたのかも分かっていなかったが、意外と遠かった。

小1時間で駅に到着。150ユーロ程したがこれも保険請求出来る。

 

 

さて次にやらないといけない事はレンタカー会社とのやり取りだ。一番気が重い。

 

 

昨日とは違うスタッフの人。

 

昨日プジョーを借りたんだけども事故を起こしてしまって…連絡入ってます?

 

いいえ、何も聞いてないわ。

 

言葉に詰まる。何と言えば良いのだろう…

 

えっと、単独事故で私は救急車で病院に運ばれたんです。

 

車は何処なの?

 

それが分からないんです、警察が来てたから彼らが持って行ったのかも…

 

何処で起こしたの?

 

分からないです…

 

紙は?

 

ポリスレポート?もらってないです…

 

予約番号は?

 

車の中です…

 

恐ろしい程に何一つバシッと答えられる事がない。

 

多分修理は出来ないと思います…

 

返却は今日になってるけど、代わりの車は?

 

いえ、大丈夫です…

 

英語は書ける?

 

少しなら。

 

紙を渡され、事故詳細と損傷箇所を書くように言われる。ここはGoogle翻訳の出番だな…

 

80キロ程で直進中に轍にハンドルを取られスリップ。横転。

 

紙を書き終え提出し、警察に確認するからこれで終わりよと。

お礼とお詫びをして撤退。

 

取り敢えず処理はひと段落した。

もう考えても仕方ない、事故を起こしてしまったのは事実。

不幸中の幸いで相手も居ない事故で、怪我も大したことないのでこのまま旅は続行だ。

 

気付けばご飯をまともに食べていない。

先ずはホテルに行って重いリュックと汗を流そう。本当ならまだレンタカーを走らせているはずだったが、今日は大人しく宿の周りの散策。

 

色々な意味で一生忘れない、人々の優しさに触れた2日間となった。