スペイン巡礼 まとめ
そう言えば書いてなかったスペイン巡礼(カミーノ)のまとめ。
遠く離れた日本からでもカミーノをわざわざしに行く人は多く、ブログを漁ればいくらでも記事は出てきます。なので全ては書きませんが私なりに歩いてみて感じた事、必要だと感じた物を書いておきます。
私はフランス人の道を
2019/9/6 ブルゴス発
同25 サンティアゴ着
フルではないですがブルゴスから公式距離(?)491キロを20日間で歩きました。大体東京〜大阪間と同じくらいの距離です。
ちなみにGoogle先生は4日掛からず歩くみたいです。
過去の記事で載せたこのクレデンシャルは別にブルゴス大聖堂限定とかじゃなかったです。笑
1日の流れとしては
7時前後の薄暗い時間に出発する人が多い印象です。私は朝苦手で8〜9時まで寝てる事も。8時チェックアウトとかの宿が多いので2回起こされました。チェックアウトの時間の案内が特にないので知らなかった初期の方です笑
少し歩いてから休憩がてらカフェで朝食。この時スタンプが欲しければ貰えますが、宿で必ず貰うのでスタンプ欄と相談しながら貰いましょう。押しすぎると欄が足りなくなり2冊目突入しますので買い足しとなります。クレデンシャルも高くないし、それはそれで記念に良いですがね。気に入ったスタンプの時だけ押して、気に入らなかったら押さない人が多いです。
12時頃にお腹が空いたら昼ごはん。
皆さん大体20〜25キロ程歩いたら適当な街に14〜15時に着くと思うので宿を探します。かなり健脚な人だと30キロ以上毎日歩くって人も居ました。
しかし初めは辛いです。疲れから休憩多く取ってしまうので、その時間に私は辿り着けず16〜17時まで歩いてましたが夕方は本当に歩いている人がいないです。危険は感じませんが早めの到着が良いでしょう。この街の宿に空きがなくて次の街まで…って事はなく、ご好意でロビーとかに雑魚寝はさせてくれるみたいですが防犯面の心配や疲れが取れない可能性があります。
夕方歩くのもキレイで良いんですけどね…
食事に関しては10ユーロ前後で巡礼者用コース料理が大抵のレストランで食べられます。私営アルベルゲだとバルがあったりするのでそのままそこで食べられたり、チェックイン時に17時までに申し込めば作るよ〜なってオファーがある場合があります。その場合は19時くらいに皆で夕食を囲むので寂しくなったら良いかもです。
また、飲食店で〝メニューを下さい〟と言うと
「料理と値段のリスト」
が運ばれて来ますが、ここではこの手の
「巡礼者用のコース料理を下さい」
になる様子。
サラダorスープ+メイン+デザート+飲み物
構成が多いです。デザート無かったりサラダスープが無い所もあります。
飲み物は水か赤ワイン選べます。酒飲みじゃない私は少し損した気分で水を頼みます…場所によっては白ワインも追加料金で飲める場所もありました。
10ユーロでパエリアがある所は当たりです笑
パエリアは12〜13ユーロメニューに出現するイメージです。
稀に8ユーロとかでメニューありますがやけにシンプルだったり小さかったり、飲み物は別だったりします。
メニュー料理ではないですが地域によってご当地料理もありますね。
ガルシア地方はタコ
サリア辺りに近づいてきてからはこのケーキ。
ナッツが入ったパサパサのケーキです。気に入った方はスーパーでホール買いできます。私はあまり…笑
チュロスは濃いココアのようなやつにディップ
生ハムメロン
おすすめです。お腹いっぱいになります!笑
アメリカ人にそれご飯なの?って笑われました。
アストルガはチョコレート博物館なんかもあり売り場も多く力を入れてるみたいでした。
メニュー料理は基本パターンが決まってますが、北の道は海沿いで美食のバスク地方を通るので料理もまた楽しめるらしいです。道毎に色々な名物料理があるでしょうね。
メニュー毎食だと高くつくので、朝昼は簡単にパンと飲み物が多いです。
5ユーロ前後です。
この手のセットが書かれた看板もよく見ますが、大体値段がご覧の様に表記ないです。写メってハウマッチしましょう。小さい街のカフェだと英語通じない所が多いです。
コーヒーだけなら1ユーロ程で飲めます。ちゃんと挽いてミルクも泡立ててくれる物なので安いですね。私が数少ない覚えたスペイン語は、カフェコンレチェプレファボールです。
カフェ →コーヒー
コン →入り、加える
レチェ →ミルク
ポルファボール →プリーズ
毎日朝と昼の食事の時にカフェに着いては呪文の様に唱えてました。是非唱えてみて下さい。
朝ご飯の軽食+カフェコンレチェの図
更に昼過ぎに着くと夜は長いので自炊も手です。非常にスペインは野菜やハム類、パスタとパンが安いので節約にも時間を潰すのにも都合が良いです。
宿には、前の宿泊者が残していった食材があります。パスタがあるから野菜だけ購入するなど、上手く使って節約しましょう。また調味料も豊富にあります。
更に、作りすぎて余った料理そのものが残されている場合があります。朝遅い時間に出れば冷蔵庫のものは全て余り物となるので好きに使えます。
また、自炊してると自然と他の人と会話も生まれます。食材や料理余ったから食べる?調味料貸して?や一緒に食べようとオファーして分けてくれることも。
自炊初のこの日は別グループがサラダとパスタを私の分も作ってくれる事に。私もスープを急遽多めに作って皆でシェアしました。
また、韓国人は必ず茹で卵作ってるのでチェックしてみてください。
何でか聞いてみたら
え、そうなの?と気付いてないみたいでした。お国柄が出て面白いです笑
また、普通の個人の方?かは分かりませんがドネーション(寄付制)でご飯を振る舞っている所がチラホラありました。
フルーツが多いですが、中にはハンドメイドなどの手が掛かるものや、それ以外にもスナックや缶ジュースなどコストの掛かるものまで。
ブルゴスから私は2ヶ所見ましたが、他の人に聞いたらもう1ヶ所あった様子。
「タダ食いだー!」と喜んで食べてましたが、「かなり手間も金も掛かってるよなコレ…」と思い流石にお金入れて来ました。
とても綺麗でカフェにしか見えません。ありがたや…
私が訪れた場所は終盤100kmの街、サリアの前後です。サモス↔︎サリア間と、サリア↔︎ポートマリン間の2ヶ所です。
宿は市営アルベルゲ(ムニシパル)があると安く済んで良いですが、人気なのでバケーションシーズンは繁忙期で夕方前には満室になる事も多いと思います。
アストルガのムニシパル
皆ムニシパルムニシパル言ってて何のこっちゃそんな言葉ブログで予習した時に見なかったぞ!状態だったのですが、普通に英語単語で〝市営の〟って意味なんですねwカミーノ用語ではなかった件。
市営だと5ユーロぐらいで泊まりたいところでしょうか。幅としては寄付制から10ユーロ程です。
場所によってはご飯も寄付制で付くところもあります。しかしかなり競争率高くなりますが。
私営だと10ユーロが相場。やはり市営より少し綺麗だったりWi-Fi環境良かったりします。
かと言って市営は汚いかと言うとそんなことはありません。アジアのドミトリーなんかよりよっぽど綺麗です。5ユーロだったら400円程で泊まれるカオサンロードの安宿なんかより高いので当然かもしれませんが。
レオンの市営アルベルゲ
ビリャルカサルデシルガの私営アルベルゲ
シーズン外れると、ガラガラで貸し切りもあるとか。上の写真もガラガラなのが分かると思います。
個室じゃないと〜という人は私営しか選べず15ユーロ以上する印象です。ムニシパルでもあるのかな?
20ユーロくらいするアルベルゲが一か所しかないような街もあります。
道中のWi-Fi環境としてはカフェやレストラン、宿にはまず無料Wi-Fiあります。カフェ、レストランは中に入ると張り紙でパスワードが記載されてる事が多いです。
宿も似た様な感じですが、ロビーしか通じなかったりします。サリア以降のムニシパルはWi-Fiが携帯番号承認式になるので携帯解約したり、海外用にSIM入ってない物だと使えません。
また、SIMが入っていてもエリアによっては電波入らない場所もわずかにありました。ちなみに私はイギリスのthree SIMをiPhone7で使用してました。正直巡礼だけならSIMは要らないですね。ただ、私が歩いていた同時期にイタリア人のマダムが巡礼路を外れて行方不明になり警察出動の上、ニュースになったらしいです。無事見つかったらしいですが、どのグループもその時はその話で持ちきりでした。
後は持ち物として
●スマホの予備バッテリー
もはや旅行行く人は皆持っているでしょう。日中の歩いている間以外にも、宿のベッド付近にコンセントがない事が結構あります。ロビーで充電してスマホほったらかしてる人も居ますが少し不安…
そんな時に重宝します。
2段ベッドに1つのソケットの場合もあるので、延長ケーブルとUSBポート2つあれば取り敢えず平和に使えます。
●洗濯バサミ
私が泊まった宿では、衣類の洗い場は100%ありました。
しかし洗濯バサミの有無はまばら。あっても早い者勝ちなので、品切れの場合もあるので安いし軽い物なのであると便利。お菓子とかの封も出来ますし半乾きの服をリュックに吊るし、乾かしながら歩みを進める事も。
●絆創膏・湿布
絆創膏は必須だと思います、やはり高い確率でマメできます。私も250キロ程歩いてできました。使わなければ周りでマメ作ってる人にあげると喜ばれます。スマホのカバーや財布の中に何枚か忍ばせて置きましょう。
湿布を使う人は持参が吉。聞いた話によると、スペインで売ってないらしいです。歯磨き粉みたいなチューブに入った塗るタイプの湿布?を利用してる人が多かったです。独特の匂いがします。
チューブのはどうか分かりませんが、湿布は日に当たると火傷の様な重篤な炎症を起こすので貼ったまま巡礼をする場合は露出しないように注意が必要です。
●ベッドシーツや寝袋
ベッドバグ予防です。私は使ってましたがガシガシに喰われました。痒みで夜寝られないです。シーツは宿にあったりしますが虫が怖くて使いませんでしたが、それでもこの有様。
虫除けスプレーでも代用出来るかも知れませんが併用するくらいした方が良いと思います。
また単純に9月では夜は寒さで何度か目が覚める程でした。
●サンダル
サンダル要らないだろと思いつつ持っていったのですが、あった方が良いです。何故ならアルベルゲでは靴禁止です。
泥だらけの靴は、置き場があるのでそこに脱いでおく必要があります。室内履き専用である必要はありませんが、サンダルならそのまま外でもアルベルゲ内でも使えます。靴擦れした時にも履けるスポーツタイプの物だと更に良いかもです。
この手のブログを見ていても必要必要と書いてあるものの、そこまで載ってる記事はなかったので明記しておきます。裸足で問題ないなら必要はないでしょう。
●Buen Camino(アプリ)
英語だがとても重宝するスマホアプリ。ダウンロード無料。ルート毎に別途ダウンロードです。有料と聞いてましたが、iPhoneではルートのダウンロードも無料でした。
オフラインでも次の街までの距離や宿の情報など見られるので必須。事前にルートのダウンロードも忘れずに。
色々なアプリがあるので使いやすい物を使ってみては。
●現金
ほぼカミーノ中は宿、カフェとカード使えません。ATMも小さな街にはありませんので上記アプリでATMの有無も情報がありますので計画的に現金も下ろしましょう。
●粉ポカリ
ポカリじゃなくても良いですがあると良いかもです。巡礼路に給水場は多くありますので、甘党の私はペットボトルに補充して溶かして飲んでました。
飲んでも飲んでもトイレに行かなくて良い程に汗かきます。トイレはないので緊急時はその辺でする事になります笑
●何故歩くのか英語でテンプレ
物ではないけれど。
歩きたいから歩くで良いのですが、結構聞かれます。クリスチャンじゃないのに何故君は歩くんだい?と。クリスチャンなら話は早いですが違う場合は英語で考えておくと良いと思います。
私は日本文化に似た様な仏教版カミーノのお遍路や熊野詣がある事と、知人がやって良かったと聞いたから興味を持って歩いていると答えてました。自然とお遍路の話にも誘導できるので日本を紹介する機会も出来ますし、自分の土俵に待ち込めるので英語が苦手な方でも話しやすいですよ。
やはり提携してるらしいです。
このくらいかな。荷物は少ないに限ります。70Lのリュックで挑んだ私は散々周りの人にデカイだ何だ言われました笑
服は毎日洗えるので、天気さえ悪くならなければ2枚でも大丈夫です。予備含め3枚あれば大丈夫。最悪、カミーノのTシャツが色々なデザインで売られているので買って着るのもお土産になって良いですね。洗濯物は夜のうちに回収しないと、朝露で湿った状態に戻ります笑
部屋で干すのはマナー違反な雰囲気があるので、乾き切らなかったらカバンにでも引っ掛けて歩きながら干すのが良いです。宿に早く着いたら洗濯とシャワーですね。洗濯場所も限られたスペースを早い者勝ちで取り合いになる場合もあります。
また、ゴールのサンティアゴの巡礼者会館で貰える巡礼証明書ですが、すごく待ちます。
整理券を貰って順番を待ちますが、3時間後くらいかなとか平気で言われます。コードを読めば今どこまで呼ばれたかが表示されます。ちなみにキレイな待ち合い場はありますがトイレと自販機があるくらいでWi-Fiは飛んでません。そこで待たずにカフェやホテルに外出して行っても大丈夫ですが、自分の番が来たときにその場にいないとアウトで並び直しです。
知らずに私はアウトになりましたが、警備員ぽい男性に言ったら後の番号を何枚か持っていた様で、こっちに来いと別室でこの日の終わりの方の1400番だったかな?を渡してくれました。
また、到着が遅い時間だと今日の分は終わりだからまた明日来なさいと入場すら出来なくなります。入り口で入れない人で溢れかえってプチ暴動が起きてました。次の日朝フライトとかだと折角歩いたのに証明書を貰えないという可能性もありますね、余裕を持ったスケジュールが望ましいです。
また、私は知らなかったのですが朝の整理券1〜10までの人はランチ招待券が付くらしいです。無料なのに結構豪華らしいので仲間と朝早く並んで狙ってみるのも良いかもです。
局留めした荷物は巡礼者会館の隣の郵便局ではなく、会館から教会を越えた側にあります。
かなり今風で綺麗。
受付番号を貰って簡単に受け取れました。
出来るだけ他の人が載せてなさそうな情報を載せました。大した情報じゃないですが少しでもお役に立てば幸いです。
今年はもう歩く人は少ないと思いますが良い出会いが待ってるはずです。間違いなくカミーノは私の世界一周のハイライトです。
それでは良きカミーノを…
Buen Camino!