近くて遠い国、ロシア。
韓国と同等くらいの2時間程で行こうと思えば行ける程に距離は近いのに意外と訪れる人は少なく、私が知る人で渡航経験があるのは1人だけ。
一つの原因としてアライバル不可の事前取得ビザが必要なのが障壁になってると思います。調べた限り結構面倒くさそうでした。
しかし北欧諸国からフェリーでサンクトペテルブルクから入国すると72時間、つまり3日間制限はあるがビザフリー入国が出来るとの事。ムジュラの仮面か。
裏技感があり是非やってみたい!行ってみたい!
チケット3枚貰い、ヘルシンキから出るコチラの船でいざ出国。
10時間以上の船旅なので、ギリシャの時とは別でちゃんと個室部屋付きで予約。
狭いけどドミトリーに慣れてるとシャワーも部屋にあるし、他人に気を遣わないで良いのでかなり快適です。
1人だけど2人部屋なのね。2段ベッドだ。
少し作りは古い感じがしますが、中にはレストラン、カフェや免税店、映画館やカジノ、床屋まである。
ヘルシンキ18時出航、翌日朝9時サンクトペテルブルク到着の予定。
艦内には色々お店があるといっても当然値段は高いし、ネットは繋がらない。
やる事も無く、夜ご飯には早いので一度仮眠をする事に。
起きたら23時…寝過ぎた。
もう食べるには逆に遅い時間となってしまったのでこれまた大人しく寝る事に。
翌日7時起床、昨日のシナモンロールとジュースを朝食に。
そしてまた寝ていて気付いたら9時。
到着時間じゃないか!
フロア毎に順番に下船しているみたいでなかなか順番来ない。
その後は入国審査、これがかなり待つ。
もちろんパスポートコントロールは基本通り写真禁止。
どうやらロシア人用レーンも並んで良いみたいでした。こっちどーぞー、と手招きまではしてくれないが、意外と融通利くのね。
ロシアの入国審査は人数で時間が掛かっているというより一人一人に費やす時間が掛かっている印象。
自分の番がやっと来た。特に会話は無いが、私のパスポートをめくりながら何処かに電話をしだす係のお姉さん。お兄さんが現れて一緒にパスポートを見だす。
めっちゃ心配になる。
しかし無事スタンプが押されて無事入国。一言もお互い発さずだったが、何となくロシアだとあの間は恐怖を覚える。
結局11時過ぎに通過。生憎の雨で寒い。
シャトルバスがフェリーに含まれるのでそれで市内へ。
バスというよりヤマトの宅配車みたいな感じのベンツのバンみたいな白い車。30分に一本出てるらしい。
ヘルシンキの港でチェックイン時に貰ったパンフレット。
終点に着き皆降りる。何か所かバスストップっぽい表記があるがここしか止まらない雰囲気でした。
降りたら早速観光バスがいっぱいの教会の様な場所が。このまま寄りたいがこの荷物では入場断られるだろうな。
取り敢えず昼ごはんに丁度良い時間。歩いて宿まで向かいがてらATMと適当な飲食店を探す。
ATMが見つからなかったが先にカフェでご飯。ロシアの通貨、ルーブルでの現金はゼロなので外にマスターカードのマークはあったが一応使えるか確認。
全然ロシア関係ないけどタコのピザ。
少し魚介臭い感じ。
Wi-Fiは噂通り番号承認があり、ロシアの番号じゃないとダメらしい。そもそも日本の番号すらないので論外だ。
雨だし、チェックイン可能時間まで後少しなのでカフェでうだうだして向かう事に。
途中でATM発見。迷ったが3000ルーブル(約5000円)引き出す。
これでデポジットとか市税も現金で払える。
し か し
宿が見当たらない。
住所も合っている、地図も合ってる。
ヨーロッパらしく目の前にはドーンとマンション。普通ならある看板がない。
右往左往して、女性に聞くが英語が通じないがその人も同じホテルを探している様子。
道ゆく人と会話しているのでロシア語が話せる人なのかな。
掃除のおじさんに聞いたらそこだと入り口まで教えてくれた。やはり合っているが扉は開かない。ホテルの様だが違う名前だ。ベルも押すが反応なし。近くのスーパーのスタッフに聞くが、そこの建物よと。
反対側に入り口があるのかな?
回ってみるがやはり見つからない。スタバの壁沿いでWi-Fiを試みるがやはり承認が必要。
大ピンチ。
1時間以上彷徨ったが私は諦め別の宿を探す事に。
見つけた宿に飛び込みで行くが、予約ないと空いてないと断られた。
そこのホテルのWi-Fiを使い、別の宿を予約し直す事に。ちなみにホテルのWi-Fiは流石に使えます。LINEとかもダメだと思っていたけど使えました。
何とか別の宿にチェックイン。
やたらラブリー
たかが一泊600円の宿を無駄にし、むしゃくしゃして個室にしてやった。後悔はしていない。
雨が降り寒い中で動き回り心身共に疲れてしまいもう夕方になる時間。この日はバタンキュー。明日1日で正直観光はどうにかなる。割と観たいところは近くに纏まっているのだ。
しかし夜ご飯は食べなくては。
昼ごはんはピザだったので、ロシア料理が食べたい。
と言う事でビーフストロガノフ。ロシアの代表料理だが初めて食べたかな?美味しい。しかしヨーロッパ価格。2000円くらいした。
いつもパン付きか聞くのだが今回はついてなかった。
〜2日目〜
今日は最大の目当て、エルミタージュ美術館。他の観光は正直言っておまけ程度である。
ティファニーというか、ビアンキというか。カラーがファンシーで洒落ている。
向かいの広場はとても大きい。ロシアに来て思ったのはの建物が大きい。
中に入ってからの券売機。700ルーブルだったか。
奥には入場の列があるが反対には並んでない入り口。何故だろ?
そちらから並ばず入場。有人のチケットカウンターか団体レーンが並んでたのかな?
エルミタージュ美術館といえばこの回廊。ツアーパンフレットは外観ではなくこの写真が使われているものばかりを見る。
中はとても広く、展示数も多い。
この黄金の孔雀はカラクリらしく動くのを観てみたかった。横にモニターがあり動く姿があったが最初は安っぽいCGだと思ったが本当に動く様だった。
テーマ毎に展示されているが私程度の美術知識だと知っている作品、というより知っている作者すらいない。
辛うじてブリューゲルを発見したくらいだった。
一通り観終わって出口付近にお決まりのお土産屋さん。チラッと覗いてみる。ポストカードで今更だがここの目玉が何なのかをチェック。
マティスのダンスがある…?
何処にあるんだよ…
後で調べたらダンスは本当にあるっぽい。フランスでマティス美術館行って観れなかったやら言ってたくせに見そびれるとは、やってもうた…
お腹も空いたし一通り見たはずなので脱出。
寒いので温かい料理が食べたい。調べておいたラーメン屋に行く。まさかの日本食。
595ルーブルだったか、ランチメニューで15時までだった。ギリギリセーフ。
ラーメン(醤油、塩、味噌)
ミニ丼(唐揚げ丼、チャーシュー丼、三色丼、カレー)
煎茶
3つでこの値段なら大変お得感ある。1000円って聞いたら何となく日本と比べてしまい普通の値段。お得感は無くなるがイギリスのラーメンの半額以下である。
味は味噌が何となく臭いw
海外での味噌ラーメンは地雷な気がしてきた。丼は日本で食べるのと遜色ないレベル。緑茶がカップ&ソーサーなのがシュールだが懐かしい味に非常にほっこり。あ、でもファミレスのドリンクバーも緑茶をカップで飲むか。
割と満足でした。
そしてフラフラ
ここいらで軽い頭痛、風邪の入り口的な感覚である。
昨日雨の中外をうろつき過ぎたせいだろう、大人しく早めに帰還。
夜ご飯の時間にまたゴソゴソ。今度はロシア料理が食べたい。
これまたネットでおすすめされていたチェーン店へ。
歩いていて視界に入っていたので
あー、ここね。という感じ。
これが大正解だった。
スタローヴァヤというロシアの大衆食堂で、ゲレンデやにあるようなお盆とお皿を持って対面式でおかずをチョイス。最後に選んだ物の合計をレジで清算する方式。
まず実物を見れる安心感。元々ロシアは割と写真付きメニューが多かったが現物には勝てまい。
そしてとても安い!アップルパイがあるのにピロシキと勘違いしてパイを選んでしまった。全部で314ルーブル。500円くらい。
一番問題の味も私の口にとても合った。一つ一つが安いため少量。だから色々な種類を食べられるし良い事尽くめだ。ちなみにキャッシュオンリーでカード不可。
また明日も来ようかな。
宿に戻りWi-Fiを繋ぐと、エクスペディアからメッセージ。昨日見つからなかった宿から場所の情報やらピックアップやらの連絡が来ていた。
7日後が、チェックインだね!的なメール。チェックイン予定翌日の午後にこんなテンプレそのままとか舐めてやがる…
低評価ぶち込んでおきます。
しかし文面には外国人旅行者は移民局への登録が必要で〜との記載。
入国時に提出した宿と違う宿に泊まっている事に少しビビる。まぁ出国は大丈夫だろう。
…だよね。
〜3日目〜
72時間の関係で最終日。夕方のフェリーまでまだ見てない教会を回って時間を潰す。
昨日の夜、現金を調べたら2000ルーブル以上あった。余り過ぎィ!
チェックアウトとカバンキープ。50ルーブルとな。有料かい!預けるけどさ!
朝ご飯、エクレアとまたアップルパイ。
ロシアといえばこの玉ねぎ教会だー、修復中。入場料350ルーブル
中はモザイク、豪華な作り。
宗教施設は何処の国も何処の宗教も本当にお金掛かってるよね。
宿の向かいにあった教会。無料
小さなバチカンみたいな外観、中は写真NG的な看板が。
中には信者さんが結構な列を作ってマリア様のレリーフ?にキスをして手で十字を切ってました。スペインでも見た風景。
お昼はまた昨日の所へ。
ボルシチとピロシキに鶏肉。赤カブのスープとの事で色味のイメージと合わせて勝手に酸っぱいと思っていたが、とても美味しい…
酸っぱくなく、肉も野菜もいっぱい入って体にも良さそう。これは毎日食べられる味。270ルーブルくらいだった。もちろん全部で笑。地元の人達が利用するチェーン店は非常に優良である。日本でも吉野家とか美味しいし安いしね。牛丼が3ユーロとかで食べられるのはヨーロッパでは信じられない。
初日に素通りした柱が異常に大きい教会 350ルーブル
+200ルーブルで階段で上に登れる様でしたが行かなかったです。
広い。パネルが印象的。
緑色の柱、美術館でもよく見たけど瑪瑙?ロシアでよく取れるのかな。
しかしあのサイズは凄い。
琥珀のアクセサリーも多く並んでいる。私が女性でピアス開けてたら欲しくなりそう。
ルーブルが微妙に余ったので、船で少し飲み食い出来る様にお菓子とジュース、この前なくて日本から買い忘れて困った喉飴を買って丁度良く現金を消化。
出国に少し心配があったので早めに港へ。
バスのピックアップもすぐ見つかるか心配だったが分かりやすく看板があった。
チケットの検札なしで乗車、この適当さが海外らしい。悪いことする人が居ないからわざわざチェック不要と考えれば素敵だが。
港に入るにあたり手荷物X線。
チェックインカウンターでボーディングチケットだけ新しい物を貰う。
そして出国審査でもX線。乗船時にもX線。どんだけするんや。
出国は入国程時間掛からず、すんなりスタンプ。
とりあえず一安心!
本当は跳ね橋が開く姿とかも観たかったけど宿トラブルと体調不良で見れず。まぁ仕方ないかな。
疾走する少年
後は飛行機よりも何倍も快適な船で寝るだけだ。
食べ物のお陰で株がグンと上がったロシア。思ったより良いじゃないの。そんな感想。