令和元年、旅に出る

夢を実現させるべく後先考えず30歳でバックパッカーとして世界一周へ行った男の日記的ブログ

スペイン巡礼終了

9月6日よりスタートしたスペイン巡礼・カミーノ。

 

私がスタート地点に選んだブルゴスからサンティアゴまでは約500キロ。

1日20キロ歩くノルマで25日間を想定しておりましたが、1日平均25キロの20日で歩き終える事が出来ました!

 

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10日を過ぎた辺りから膝や腿に違和感が出てきた。

しかし14日を過ぎた辺りから違和感は消え、逆に歩くのが楽になってきた。両足の小指に見事にマメが出来たが、絆創膏で気にならなくなるレベル。これまで多く取っていた休憩が要らないww

16時過ぎに着いていた宿も後半には14時前後には着けるようになった。こんな時間にもう歩みを止めて良いのか心配になる程だったが、行程は順調だったので無理はしなかった。

 

開始前はヨーロッパのシェンゲン条約の関係でビザなしでは90日しか居られない中、1ヶ月弱を費やすことはどうかと疑問もあった。そこで本当のスタート地点であるフランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーからではなく少し短くブルゴススタートにアレンジした。

しかし、結果として非常に良い経験となったと思う。

 

これまでに自己紹介レベルまでのお話しをした方は会った順で、オーストラリア人、アメリカ人、フランス人、イギリス人、アイルランド人、イタリア人、韓国人、スペイン人、日本人、ドイツ人、中国人、スロバキア人、ベルギー人、ロシア人、カナダ人、台湾人。

 

今まで、英語が得意でないのであまり積極的に絡んだりをしなかったのですがカミーノでは色々な国の人とお話を出来ました。

もちろん絡まれる方ですがw

 

アジアンはやはり少ないので目立つのでしょう。挨拶してない人に

「昨日も同じ宿だったよね!」とか言われてもこちらは「…はて?」状態。

 

意外だったのは、何処に居ても大勢居る中国人に1人しか会わなかった事。

アジアン勢の中では韓国人が多かったです、テレビ番組で取り上げられたからとのこと。

今、日韓関係は冷え込んでますが特にそんな事は感じず、何度か会ってる韓国人グループが1人で歩いてたらおいでおいでとご飯を分けてくれました。

基本的にヨーロッパ程離れた海外に来ている韓国人は心にも余裕があるのでしょうかね、特に敵対心等を放ってくる人は皆無、むしろフレンドリーなレベル。色々と考えさせられます。

 

お膝元なのにスペイン人もあまり居なかったのも意外だった。挨拶した人は英語喋れない人1人だけだった。凄く変わった人で納豆の様な異臭や夜に変な声を出して宿を追い出されていたが…

 

歩いてる中で、特に仲良くしてくれたのがアメリカ人の40〜50代の兄妹。

性別の違う兄妹で旅行、しかも普通の旅行じゃなくてこの様な旅をする時点で仲が良い。なかなか日本人じゃ考えられない。

すごく人懐っこいので誰にでも話し掛けてる印象で知り合いがめちゃんこ多い。

泊まる街も宿も違くても、たまたま行く先行く先で毎日の様に会い、しょっちゅうご飯もご馳走して貰った。

日本から持ってきたお土産の寿司キーホルダーと葛飾北斎俵屋宗達の扇子、この2人に渡さずして誰に渡す!いつ渡そういつ渡そうと見計らっていたが、やはり最終到達点のサンティアゴで渡したい。しかし最終日会えない可能性もあるのでビビって前日に渡してしまったw

 

まさかの知らないアーティストとww

兄に遭遇した時に渡したから、きっと妹さんは知ってるはず…

 

彼らに会わなかったらここまで華のあるカミーノにはならなかっただろう、本当に溢れんばかりのお礼を申し上げたい。

 

 

何度も会う人とは会話の内容も深く難しい事が多くなります。

 

 

良く聞かれたのが、

名前の意味。

外国人にも名前に意味があるのかな?マリアさんやエリザベスさんとかならきっと聖母マリアからかな、英国の女王からかなと分かりやすいがそれぞれに意味があるのかは謎だった。

私は説明が簡単だったが、自分の名前の意味くらいは英語で説明出来ると良いかも知れない。

 

また印象的だったのが世界一周に行くというと、

アメリカにも行くのかい?」という質問。

アメリカ人が質問してくるなら分かる。きっと世界一周してる外国人が居たら、私も「日本にも来る?」って聞くだろう。

しかし、アメリカ人じゃない人が多く質問してくるのだ。アメリカはそれだけ特別な国なのかも知れない。

 

また明日から今まで通りの観光メインの旅と言っていいのかよく分からない日常に戻る。

何年かしてカミーノをしたい!フランス人の道全行程を!他の道を!

と思う日が来るのかも知れない。

 

英会話の練習にもなるし、スペイン語の練習もできます。もちろんそれ以外の言語だって。

宿は10ユーロもすれば高い方。

宿や食事20日間で5万円も使ってない気がします。私は1度しか利用しませんでしたが、寄付制の宿を狙って更に自炊も増やせばかなり安く楽しめると思います。もちろんタダ宿・タダメシではなく寄付はしましょうw

 

なかなか日本人として生活しているとスペインに1ヶ月程行くとなると難しいですが、普通の海外旅行では味わえない良い経験が出来ます。

私程度の英語力でも楽しめるんですもの。老後にやるのも良いかも。最高齢は74歳の日本人男性だったな。

私も老後にまた来ようと思えると良いな。

 

それでは。

Buen camino!